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EMEAの企業は、教育が不十分にもかかわらず、SD-WANを導入:SD-WANの皮肉と混乱の支配
Klaus Gheri

2018年10月26日

本日、クラウド対応のセキュリティおよびデータ保護ソリューションをリードするバラクーダネットワークスは410人のIT/ネットワークプロフェッショナルを対象とした調査の結果を発表しました。この調査結果によると、EMEA(ヨーロッパ、中東、およびアフリカ)の企業は、教育とスキルが不十分にもかかわらず、クラウド対応のネットワークテクノロジへの投資を大幅に拡大しています。

主な調査結果

  • EMEAの企業の89%は、ユーザがクラウドに迅速でセキュアにアクセスするために役立つテクノロジであるSD-WAN(Software Defined Wide Area Network)をすでに使用しているか、検討している。
  • EMEAでは、SD-WAN導入の最大の動機はオフィス間のアプリケーションパフォーマンスの向上である。
  • EMEAでは、最も多くのSD-WAN導入(28%)の責任者はITのCレベル(経営幹部)である。
  • EMEAの企業の82%は自社のSD-WANソリューションが期待どおりに動作してきたと考えている。
  • EMEAの企業はSD-WANの知識では世界の他の地域より遅れている。SD-WANを十分に理解している企業の割合は、世界の平均が41%である一方、わずか32.7%である。
  • EMEAの企業はSD-WANが過度に宣伝されてきたと考えている。企業の半数以上(53%)は、SD-WANがバズワードであり、ネットワークを革新するものではないと考えている。この割合は米国(42%)とAPAC(アジア太平洋地域)(51%)より大きい。
  • EMEAの企業の34%は、SD-WANをすでに導入しているが、社内のスキルと理解が不十分なことを最大の問題としている。
  • EMEAの企業の43%はSD-WANがMPLS(Multi Protocol Label Switching)に取って代わると考えている。
  • EMEAの企業の64%は社内のSD-WANトレーニングが不十分と考えている。

EMEAの企業はサイバー攻撃の防止を最も重視

データ侵害による金銭的損失と評判の低下がかつてないほど大きい地域では、今後12か月間、企業がサイバー攻撃のリスクの軽減を最も重視することは意外ではないと思われます。EMEAの企業の半数以上(52%)は、この軽減を最も重視しています。この意識はAI(人工知能)、ML(機械学習)、オートメーション、およびIoT(モノのインターネット)を活用するプロジェクトより重要です。また、企業が、さらに先端的な開発に着手する前に、セキュリティを正しく理解することの重要性を認識していることを証明するものです。

セキュリティはクラウドアプリケーションを使用する場合の最大の課題として最も重視されます。EMEAの企業の47%はセキュリティを最大の問題としています。一方、WAN(ワイドエリアネットワーク)の最大の課題はクラウドへのパフォーマンスです。EMEAの企業の42%は、このパフォーマンスを最大の問題としています。

EMEAの企業の圧倒的多数はクラウドに迅速でセキュアにアクセスするためにSD-WANを導入

上記の調査結果は、EMEAの企業が、クラウドおよびWAN環境全体で待機時間とセキュリティの問題を解決するために、SD-WANを活用していることを表しています。SD-WANをすでに導入している企業は26%、導入を進めているか、将来的に導入を検討している企業は64%、SD-WANをまったく計画していない企業はわずか7%です。

EMEAでは、SD-WAN導入の最大の動機はオフィス間のアプリケーションパフォーマンスの向上(17%)であり、次に大きい動機はリモートオフィスのセキュリティリスクの軽減(16%)です。また、最も多くのSD-WAN導入(28%)の責任者はITのCレベル(CIO、CTO、CISOなど)です。一方、世界の他の地域では、SD-WAN導入の29%の責任者はITネットワークチームです。EMEAでは、SD-WAN導入の8%の責任者はCEOであり、この割合は米国(5%)とAPAC(7%)より大きいため、上層部が意思決定を行っていると思われます。

EMEAの企業の圧倒的多数である98%は、SD-WANを活用しており、ネットワークセキュリティの強化(46%)を最大の利点としています。また、金銭的な利点も大きいです。EMEAの企業は、SD-WANを使用すると、MPLSおよびネットワークコストを1年で平均131万2311ドル節約できると予測しています。SD-WAN導入のほとんどは成功しており、EMEAの企業の82%は自社のSD-WANソリューションが期待どおりに動作してきたと考えています。

EMEAでは、SD-WAN教育が不十分

EMEAでは、SD-WANは成功しているにもかかわらず、SD-WAN教育は不十分です。SD-WANを十分に理解している企業の割合は、わずか32.7%であり、米国(57%)とAPAC(41%)よりはるかに小さいです。SD-WAN教育が不十分な理由は現実に気づかずに自社のSD-WANソリューションを過信しているためである可能性がありますが、この結果、SD-WANを導入するための社内のスキルと理解が不十分になっていると思われます。EMEAの企業の34%は社内のスキルと理解が不十分なことを導入後の最大の問題として重視しています。SD-WANをまだ導入していない企業では、30%が社内のスキルが不十分なことを最大の問題としており、25%がSD-WANの知識が不十分としています。

EMEAでは、未来は明るく見えるが、過信は根強い

EMEAの企業は、教育が不十分と認識しているにもかかわらず、SD-WANに楽観的です。企業の43%はSD-WANが主要なソリューションとしてMPLSに取って代わると考えている一方、企業の63%は、SD-WANを活用しないと、自社のWANが時代遅れになる、つまり自社が競合他社より遅れると考えています。

EMEAの企業の半数以上(53%)は、SD-WANがバズワードであり、ネットワークを革新するものではないと考えています。この割合は米国(42%)とAPAC(51%)より大きいです。この理由の一部はSD-WAN教育が不十分なためと思われます。現在のほとんどのSD-WANソリューションを保護するには、セキュリティソリューションを追加する必要があるにもかかわらず、半数(50%)は自社のSD-WANソリューションがネットワークを保護するためのすべての機能を実装していると過信しています。

EMEAの企業の25%はSD-WANのセキュリティが企業ファイアウォールとVPN(仮想プライベートネットワーク)の組み合わせより弱いと考えています。この割合は米国(7%)とAPAC(9%)よりはるかに大きいです。SD-WANのセキュリティニーズは従来のWANと異なりますが、セキュリティ強度はまったく同じです。

答えはトレーニングと採用にあると思われる

EMEAの多くの企業は、SD-WANの教育とスキルが不十分なことを認めている一方、答えがトレーニングにあることを示唆しています。企業の64%は社内のSD-WANトレーニングが不十分と考えています。SD-WAN導入を進めているか、検討している企業では、48%が既存の社員をトレーニングし、46%が専門的スキルのある新しい社員を採用するとしています。また、91%がテクニカルサポートとコンサルティングをSD-WANソリューションに求めるものとして重視しています。

まとめ

まず、この調査は、GDPR(EU一般データ保護規則)が、EMEAの企業がサイバー攻撃の現実に気づくために間違いなく役立った結果、多くの企業がSD-WANを導入したことを明らかに表しています。サイバーセキュリティが、多くの企業にとって、ITチームが最も重視する課題だけでなく、CEOレベルの問題にもなっていると知ったことには、安心できます。

しかし、SD-WAN教育の道のりは、特にEMEAでは知識が不十分なため、明らかに長いです。過信が根強い理由の一部がSD-WANの教育とスキルが不十分なためであることは意外ではありません。EMEA全体のITチームがSD-WANトレーニングをさらに必要としていると思われます。SD-WAN教育が不十分なことは業界への警鐘です。企業のSD-WAN教育を向上するために協力する必要があります。さもないと、混乱が支配するでしょう。

*本内容はBarracuda Blog から、2018年10月25日 EMEA businesses turn to SD-WAN in spite of lack of education を翻訳したものです。


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