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バラクーダの経営陣による、2025年の7つのセキュリティ予測

バラクーダの経営陣による、2025年の7つのセキュリティ予測 のページ写真 1

2025年1月13日、Anne Campbellのブログを基に一部編集

この1年で脅威の状況は急速に進化し、あらゆる規模の組織がデータ、ネットワーク、アプリケーションの保護に躍起になっています。2025年に入ってもその傾向に減速の兆しは見られません。

2025年に備えるため、私たちは最近、バラクーダの3人の経営幹部と対談し、来年に起こる変化、発展、トレンドについて、それぞれの視点と予測を語ってもらいました。また、企業が保護を維持するために注意すべき点についても説明しています。

バラクーダCIO Siroui Mushegian

2025年はAIセキュリティの転換点となる

企業は今、AIイノベーションの重要な局面に立たされています。これはスリリングな機会であると同時に、大きなリスクも伴います。AIはサイバーセキュリティにおける盾であり、剣でもあります。サイバーセキュリティを強化するこれまでにない可能性をもたらす一方で、攻撃者に悪用される新たなツールも提供します。企業がAIの利用を進めるにあたっては、慎重に進める必要があります。AIを誇大広告のために採用するのではなく、真に価値をもたらす場所に戦略的に展開することが成功の鍵となります。

企業は、新たな脅威に対するサイバーセキュリティレジリエンス(回復力)構築に真剣に取り組むことになる

ランサムウェアやサプライチェーン攻撃が急増する中、コンプライアンス業界はサイバーセキュリティ基準のハードルを上げ、企業に適応と防御の強化を迫っています。世界的に重複する部分はあるかもしれませんが、地域的なニュアンスの違いにより、コンプライアンスには個別のアプローチが必要です。サイバーセキュリティレジリエンス(回復力)は極めて重要です。変化する規制に先手を打つだけでなく、不可避な事態が発生した場合に組織が迅速に対応し、回復できることを保証するためにも不可欠です。来年には、あらゆる業界の企業が統一されたアプローチを採用し、サイバーセキュリティを組織全体の責任とし、進化し続ける脅威に対するサイバーレジリエンスを全体的に向上させるでしょう。

最高情報セキュリティ責任者(CISO) Riaz Lakhani

2025年にはシャドーITのリスクが拡大する

企業が積極的に取り組まない限り、シャドーITに関連するリスクは大幅に拡大するでしょう。セキュリティレビューなしで簡単に導入できる、より革新的なツールが数多く登場しているため、従業員や契約社員、その他の人々によって多くのSaaS型サービスが導入されるようになり、データ漏洩や一般的なセキュリティ脅威のリスクが高まっています。さらに、承認されていないAI SaaSツールの使用が増加し、悪意のあるLLMや改ざんされた正規LLMをダウンロードするリスクも高まります。

脅威の主体はランサムウェアにさらに力を入れる

ランサムウェアは引き続き大きな問題であり、大企業だけでなく、中小規模の医療機関や個人にも影響を与えています。昨年、私はUHC/Change Healthcareの問題を取り上げましたが、これは、個人開業医として診療所を所有し、収益サイクル管理にChange Healthcareを使用している私の妻に個人的な影響を与えた問題でした。また、GMのような事件も発生しました。脅威の主体はランサムウェア攻撃に高い投資対効果(ROI)を見出しており、さらに攻撃を強化するでしょう。バラクーダは、脅威の主体が個人の自宅の写真を公開し、身代金を支払わなければ物理的な脅威を与えるとほのめかすキャンペーンに関する脅威のスポットライトを公開しました。

ソーシャルエンジニアリング攻撃は極めて説得力を持つようになる

これまでにないほど説得力のあるソーシャルエンジニアリング攻撃が増加するでしょう。脅威の主体は、コンテンツ作成の規模拡大、より説得力のあるコンテンツの作成、高度なフィッシング攻撃やソーシャルエンジニアリング攻撃のためのディープフェイク/音声複製の採用にAIを使用するでしょう。フィッシングはすでに脅威の主体にとって十分な投資対効果(ROI)をもたらしていますが、今後は、ターゲットをウォームアップするための高品質なフィッシングと、その後の段階的なソーシャルエンジニアリング戦術が組み合わさるようになるでしょう。

グローバルセキュリティオペレーション担当 シニアバイスプレジデント(SVP) Adam Khan

AIがXDRの革新と進化を推進する

2025年には、XDRは単なる事後対応型の監視を超えて、予測的かつ自動化されたセキュリティ運用の中核となるでしょう。XDRプラットフォームがSOARやAI駆動型の脅威インテリジェンスなどのより幅広いエコシステムと統合され、クラウド、エンドポイント、ネットワークなど、さまざまな環境で動的なリスク評価と優先順位付けされた対応が可能になることが期待されます。AIが中心的な役割を果たし、XDRが膨大な量のデータをリアルタイムで分析し、微妙な攻撃パターンを検知し、潜在的な脅威が現実のものとなる前に予測できるようになるでしょう。このAI主導の進化により、XDRは対応型のツールから、刻々と変化する脅威の状況に適応できる先を見越したセキュリティ戦略へと変貌を遂げるでしょう。

中小企業は、攻撃者にとって格好の標的と見られがちですが、XDRを導入する企業はますます増えるでしょう。XDRは、防御を統合し、手の届く規模でエンタープライズクラスのセキュリティを反映する費用対効果の高いソリューションだからです。AIの自動化機能により、リソースに制約のある組織でも高度なセキュリティを実現できるようになり、大規模なSOCチームへの依存度を大幅に低減できます。XDRを単にビジネスにおける110番、119番としてではなく、AIによって駆動されるフルサービスの司令センターとして考えてみてください。脅威を事前に鎮静化し、継続的に学習してレジリエンス(回復力)を強化します。

データ保護戦略は、新たな方法でデータを保護する方向にシフトする

2025年までに、データ保護戦略は、静止中または転送中のデータの保護から、使用中のデータの保護へとシフトするでしょう。 準同型暗号化や機密コンピューティングなどのプライバシー保護技術は、コンプライアンス要件や機密データを損なうことなくリアルタイムでコラボレーションを行う必要性によって推進され、広く採用されるでしょう。 医療や教育などの分野では、個人や組織の貴重なデータを保護するために、AIベースの異常検知を採用し、これらの業界に対する攻撃者の注目が高まっている問題に対処するでしょう。インシデント対応は、年1回の机上訓練から、攻撃シミュレーションプラットフォームによる継続的なテストに移行し、組織はリアルタイムで対応能力を測定できるようになります。

サイバーセキュリティ予測ウェビナーアーカイブ(英語)のご紹介

1月22日、バラクーダは、サイバーセキュリティのトップトレンドと2025年以降の予測を行うウェビナーを開催しました。アダムとリアズが、進化する脅威の状況に関する予測や、来年に向けての準備に役立つベストプラクティスなど、洞察に富んだディスカッションが行われました。 当ウェビナーは英語のウェビナーとはなりますが、ご興味のある方はアーカイブをご覧いただき、ビジネスと顧客を今年守るために必要な知識について、バラクーダの2人の幹部より専門的なインサイトを得てください。

サイバーセキュリティ予測ウェビナー(英語)のアーカイブを視聴

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