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【コラム】SD-WAN、IoT、エンタープライズファイアウォール市場を狙う創造的破壊者 – 世界初のIoTファイアウォール

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昨日、バラクーダはエンタープライズファイアウォールの短い歴史を振り返りました。2000年代前半を振り返ってみましょう。ドイツ国内のある大手銀行が自社のATM(現金自動預け払い機)ネットワークをアップグレードすることを決定したのは、このころです。当時、この銀行は約2,500台のATMを所有しており、そのすべてが組み込みの電話モデムで本社に接続していました。この銀行は、次のインフラストラクチャと最新の接続に柔軟に適応できるセキュアソリューションによって、自社のATMネットワークをアップグレードし、陳腐化しないようにしたいと考えていました。

特に、包括的で更新可能なセキュリティフィルタリングを実装し、インターネットを使用するセキュアVPN(仮想プライベートネットワーク)で接続するファイアウォールをATMごとに計画していました。イーサネットで接続するだけでなく、必要に応じて、モデム/固定電話回線にフェールオーバーしたいとも考えていました。また、3Gワイヤレスモデムを理想的な最終転送のフェールオーバー先として使用するだけでなく、接続を将来的にアップグレードするために、ポートを追加したいとも考えていました。

この銀行は既存のすべてのATMに収容できる小型で耐久性の高いフォームファクタで上記のすべての機能を実装したいと考えていました。また、中央管理装置によって、2,500台のファイアウォールで構成されるネットワーク全体を2人のフルタイム管理者だけでリモートからプロビジョニング、管理、および設定したいと考えていました。

当時、オーストリアの中小企業phion(現バラクーダネットワークスオーストリア)は特に金融分野のネットワークの複雑な課題に対処するために次世代ファイアウォールを提供する専門ベンダとして評価を獲得していました。phionは、この大規模なATMプロジェクトを耳にするとすぐに、この銀行に連絡し、POC(概念実証)を提案しました。

デモは成功し、phionは契約を獲得しました。phionは、すべての点で実行力を発揮し、この銀行の厳しい要件のすべてを満たしました。実質的に、世界初のIoTファイアウォールを構築、導入、および設定したということです。つまり、厳しい環境向けの小型で耐久性の高いフォームファクタで多数のリモートデバイスを保護および接続するための完全に専用のファイアウォールです。

Phionは数千台のファイアウォールを非常に簡単で直感的に管理できる個別の中央管理装置も開発しました。現在でも、他のベンダには、これほど強力で使いやすい中央管理ソリューションはありません。
バラクーダは、この独自のソリューションに関心を持ち、この若いオーストリア企業をすぐに買収しました。バラクーダは、クラウド時代が到来するとすぐに、ファイアウォール管理の複雑性が重要な問題になることを当時の他のベンダより明確に理解していました。phionは、このような問題の一つを解決しました。また、物理アプライアンス、仮想アプライアンス、およびクラウド環境を完全な透過性でブリッジするためのフォームファクタに依存しない設計によって、将来のファイアウォールを移植可能なものにする必要があることも理解していました。Phionは、この点でも基礎を築いていたということです。

この新しいファイアウォール設計のきっかけとなった銀行は、現在でもバラクーダのお客様であり、現在、環境全体を最新のファイアウォールモデルにアップグレードしています。また、当時から10年以上が経過した現在は、この最新のファイアウォールモデルが成功しています。2018年、Barracuda CloudGen Firewallは10,000台以上のデバイスで構成される大規模なIoT環境を保護するための複数の契約をすでに獲得しています。


製品のご紹介: Barracuda CloudGen Fireall

*本内容はBarracuda Blog から、2018年10月23日 SD-WAN, IoT, and the disruptor taking aim at the enterprise firewall market – the first IoT firewall を翻訳したものです。

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