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サイバーセキュリティ脅威に関する注意喚起:世界的な紛争激化に伴う、脅威アクティビティ活性化の可能性

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トピック:Attacks and Threat Actors

2022年2月24日、Daniel Park

ロシアとウクライナの緊張が高まる中、脅威アクターはウクライナ政府と他のウクライナ組織の両方を標的にしています。DoS攻撃によりウクライナ国防省と軍部のウェブサイトがダウンしました。また、ウクライナの大手銀行であるPrivatBankとOschadbankに対しても、同様の攻撃が展開されました。現在のところセキュリティの専門家はこれらの攻撃にロシアが関わっていることを確認していませんが、ウクライナはロシア国家の脅威アクターが関与していると確信しています。

技術的な詳細と追加情報

どんな脅威か?

DoS攻撃は、攻撃者がサービス、ウェブサイト、もしくはデバイスを使用不可能な状態にすることに成功した場合に発生します。今回のケースでは、Webサイトに対して、クラッシュするほどトラフィックを殺到させることでこの攻撃を展開しました。これによって、ウクライナの銀行のウェブサイトは使用不能となり、銀行のすべての活動や顧客に直接影響を与えています。

注目する理由

ある国が他の国に対してサイバー攻撃を行うことは、関係する国のサイバーリスクを高めるだけでなく、世界のサイバーリスクにも影響を与えることになります。今回事例として挙げた攻撃は高度なものではなく、軽減することも困難ではありませんでしたが、脅威アクターは以前から、より巧妙で潜在的な被害が大きい攻撃に向けた土台をつくるために、陽動作戦としてこれらの攻撃を利用してきました。したがって、特に2020年と2021年に起きたSolarWindsやパイプラインに対するサイバー攻撃にロシアが関与していると考えられていることも鑑みて、ユーザーは警戒を怠らず、今後の動向にも細心の注意を払う必要があります。

エクスポージャのリスク

現時点で組織が警戒したり、パッチを適用したりする必要のあるアクティブな脅威はありませんが、現況下でそのような事態になる可能性は常に存在します。ジョンズ・ホプキンズ情報セキュリティ研究所が作成したツール「サイバー攻撃予測指数(CAPI)」において、今の状況は最大スコアである25がスコア付けされています。この状況が進むにつれて新たな脆弱性や攻撃が発生する可能性がありますので、新しい脅威に目を光らせておくことが重要です。Barracudaは今後も不審な動きがないかを監視し続けていきます。

対処方法

この状況に関連するニュース、特にどういったタイプの攻撃が起こる可能性があるかを注視しておくことをBarracudaは推奨します。組織で使用していた製品が脆弱性にさらされた場合パッチが適用されるように、必ずアップデートを行ってください。さらに、国外からの不審なトラフィックに常に注意を払っておいてください。Barracudaはこのような状況を注意深く監視し、潜在的な脅威に関する情報を共有していく予定です。

 

参照資料

対処方法をより詳しく知りたい方は、以下のリンク先をご参照ください。

 

この投稿は、弊社の Barracuda Managed XDRチームが発行した脅威に関する注意喚起に基づいています。

 

原文はこちら:
Cybersecurity Threat Advisory: Heightened threat activity expected as global conflicts surge
February 24, 2022 Daniel Park
https://blog.barracuda.com/2022/02/24/cybersecurity-threat-advisory-heightened-threat-activity-expected-as-global-conflicts-surge/

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